初心者による
 

        や・ら・わ
 ポール練習でよく耳にするのに意味がよく分からない・・そんな言葉を集めてみました。
専門用語も俗語も混ざってます。
表紙に戻る

適当な解説

アイスバーン

冷えて、雪が氷のようになった斜面。スケートリンクのようにツルツルなので、転ぶと止まらないこともあります。

アイロン

ワイシャツのしわを取るアレと形は似ていますが、ワックスを融かしてスキー板に塗る大事な道具です。

アウトポール

1対の旗門のうち、ターン外側のポール。

青氷(あおごおり)

アイスバーンで、硬く凍った部分が露出して、少し青っぽく見える所を言います。

上がる

スキーを終えて、帰る事でしょうか。

上げる

ポールや荷物をゲレンデ上部やスタート地点に運ぶことかな。

圧雪(あっせつ)

雪上車で平らに踏み固めた雪。競技はいつも、そういう場所で行われます。

アルペン競技

ターンの大きさ、スピードの順で言うと、滑降(ダウンヒル/DH)・スーパー大回転(スーパーG/SGSL)・大回転(ジャイアントスラローム/GSL)・回転(スラローム/SL)があります。いずれも、旗で規制されたコースを滑って、タイムを競います。
我が競技部が練習するのは、そのうちの回転と大回転です。

当然、スキーの板です。競技に合わせて回転用・大回転用等、種目に応じた板を使い分けます。

インスペクション
インスペ

【inspection=点検・視察】  競技前にコースの下見をすることを言います。競技コースは、競技開始前に下見の時間が決められていて、横滑りでコース内を通ることができます。この時、ポールの間隔やターン弧、地形を読み取り、本番のプランを立てます。

インターバル

旗門間の長さ。

イントラ

インストラクター

インポール

1対の旗門のうち、ターン内側にあるポール。

内足(うちあし)

ないそくとも言います。ターンの時、内側になる足。競技では、この足の使い方が鍵になるらしいです。

遠足

離れた他のゲレンデに移動すること。林間コースを使う、菅平のつばくろ-大松間の移動は、我がクラブでは人気があります。

エントリー

大会に参加を申し込むこと。
エントリー費は、一般のレースは、5000円前後が多いです。区民大会は無料で、杉並カップ・城西大会は3000円くらいです。高いと感じますか? ゲレンデを貸し切って、一瞬でも独占できることを思えば決して高くないと思いますよ。

オイルストーン

エッジを仕上げる砥石。

落とされる

自分の予想したラインより、滑走ラインが下にずれてしまうこと。「5旗門目で落とされた」というように使います。速度が出すぎたり、切り替えが遅れたり、ずれが大きかったりと、原因はいろいろです。落とされ過ぎると、次の旗門に入れなくなることもあります。

オープン

オープン・テレグラムの略。下から見ると、旗門が水平に配置され、同じような振り幅で連続する、ごく普通の旗門のことです。

 ▲ページトップへ 

外足(がいそく)

ターンの時、外側になる足。そとあしとも言います。

解放値(かいほうち)

ビンディングが外れる限界の強さを言います。ビンディングに付いているネジなどで調節しますが、競技では、スピードが出る分、雪面からの抵抗や衝撃が強いので、基礎スキーより、強めに設定します。

かたはん(片反)

片足通過反則の略らしいです。要は、ポールをまたいでしまって、ちゃんと両足が規制されたコース内を通過しなかったことを言い、失格となります。上手い人ほど、ポールギリギリを通過するので、ちょっとした判断ミスで、こういう事がたまに起きます。

滑落(かつらく)

ゲレンデ外の谷に落ちたり、アイスバーンで転倒して、どんどん滑り落ちてしまうこと。板が付いているときは、落ち着いて板を下に向けて角を立て、板が取れている時は、ブーツの踵で雪面を削るようにすると、減速しやすいです。アイスバーンで止まらない時は、起き上がろうとして上体を起こすと、接地面積が少なくなって余計に落ちるので、落ち着いて体を雪面に付けてしまいましょう。

角(かど)

スキー板のエッジの角のこと。

ガニる

ガニ股にすること。ワイドスタンスにすること。

カービング

お馴染みの言葉ですね。切るとか彫るという意味のCARVEからきていて、雪面をえぐるような、ズレの少ない滑りを言います。誤解している人が多いですが、曲線のカーブ(CURVE)ではないです。

仮発表

選手のタイムは、滑った後、しばらく経つと、ゴール付近に掲示されますが、最初に発表されるものを、仮発表タイムと呼びます。その後、異議申し立てや、違反や不通過の報告がなければ、大会役員の承認を得て、公式記録となります。

乾燥室

文字通り、板やブーツを乾燥させる部屋ですが、ここがチューンナップの場所になることが多いです。板の手入れをしながら、選手同士が情報交換する場所とも言えます。

技選(ぎせん)

全日本スキー技術選手権大会の略。基礎スキー界の王者を決める大会。

旗門(きもん)

競技コースの中の、門のような1対のポール。アルペン競技では、ポールとポールの間を、赤・青交互に通るようコースが規制されています。回転競技以外では、そのポールは、片側で2本立ち、間に旗が張られているため、旗門と呼ばれます。

旗門審判員

競技中、コース脇で、選手の通過をチェックする審判です。それぞれの審判員は、担当する旗門が決まっていて、大会終了まで吹雪の中でもコースサイドにずっと立って審判します。大会はこういう人たちによって支えられています。

競技屋

スキーは競技専門でやってるような人。レーサーとも言えるでしょうか。

草レース

公式戦(連盟公認大会)ではない大会をまとめてそう呼んでいるようです。草レースと言えども歴史のある大会や、スキー場のお祭り的レースや、メーカーや販売店などのスポンサー付きレースなど、さまざまなレースが各スキー場で行われています。
レベルもさまざまで、当日申し込みのできる気軽なレースもありますので、初体験には、おすすめです。

区市町村対抗

正式名称は、都民体育大会冬季大会のことで、通称、都民大会と呼ばれている回転競技の大会です。都内の62の(2011年現在)区・市町村から選考された代表による対抗戦なので、こういう通称もあります。

クラブ対抗

東京都スキー連盟クラブ対抗競技会の略。都連に登録する団体で行われる回転競技の対抗戦です。通常、都民大会の前日に、同じバーンで開催されます。

クローチング

空気抵抗を減らすために、上体を低くし、ストックを脇に抱え込んだフォーム。大回転用のストックは、このフォームをとった時に、ストックが体のラインに合うようにカーブを描いています。

掲示(公式掲示)

記録やリザルトの掲示。大きな大会では、電光掲示板が、リアルタイムの記録を表示することもありますが、これは失格者(DQ)にもタイムが出ます。公式なものは、主催者がゴール付近に設置した掲示板での発表ですので、こちらを必ず確認しましょう。

下駄板

勝負板の反対語。複数の板を持っている場合、本番用に仕上げた板と、インスペやフリー用の板の2台を大会に持ち込む人も居ます。本番用でない板を、そう呼ぶらしいです。

ゲレ食(げれしょく)

 ゲレンデの食堂。または、そこでの食事を指したりします。

公式記録

その大会で承認された、最終的な記録。仮発表タイムを、審判員の報告と照らし合わせ、問題が無ければ、役員の承認で、公式記録として発表し、順位が決定します。

公式戦

FIS(国際スキー連盟)から、SAJまたは、県連や都連まで、レベルはピンからキリまでありますが、連盟が公認し、選手のポイントの対象になるレースをそう呼ぶようです。ポイントが付きますので、ポイントレースとも言います。

ゴーグル

ご存知ゴーグルの着用は、競技では雪や紫外線から目を守るだけでなく、ポールが目に当たる事故を防ぐ目的もあります。サングラス派の方も、コース内では、練習時からゴーグルを着用しましょう。

コースアウト

旗門に入りきれなかったりして、規制されたコースの外に出てしまうこと。
大会では、次の選手が来る前に、すぐコースに復帰できる状態なら、戻って規定の旗門を通れば失格とはなりませんが、復帰不可能なら、その場で棄権(失格)となります。

コース整備

一般的には、雪上車でゲレンデを踏み固めることを言いますが、競技の場合は、定期的にコース内を横滑りして、選手がラインの脇に飛ばして吹き溜まった雪を除いてコース内をきれいにすることで、デラパージュと同じ意味です。
大会では、係りが決められていて、コース横に待機しています。

コースプロフィール

大会の競技コース状況です。全長、標高差、平均斜度、旗門数等が本部によって発表されます。

 

▲ページトップへ

再レース

計測に問題があったり、進路妨害を受けた場合等に、審判が認めれば、もう一度滑ることができます。こうして、2度目に滑るのを、再レースと呼びます。正当な理由が無い限りは認められません。

逆手(さかて 又は ぎゃくて)

回転競技では、タイムを詰めるために、ポールの近くを通ります。そのため、ポールを手で倒して滑ることになります。
例えば、左前方にあるポールを、左に回ってターンする時、ポールに近づけば、まずターン内側の左手がポールに触れるはずですよね。これが順手。だけど、それよりもっとポールに近づくと、足だけポールの外を通り、上体はポールの内側に入るので、ポールを右手で叩くことになります。これが逆手。
直接手で叩いたら怪我をしますので、ストックには、パンチガードというプロテクターを着けます。上手な人は、ポールからすねを守るために、すねにもプロテクター(レガース)を着けています。

絵が下手で申し訳ないですが、こんな感じ・・・。

  順手     逆手

下はイタリアのワールドカップ選手。 
 

サポート

競技では、スタート地点でウェアを脱いで、ワンピースになります。応援はもちろんですが、主に、この脱ぎ捨てたウェアや選手の荷物をゴールまで運んでくれるお仕事を指すことが多いです。
サポートが居ないと、ゴールからスタート地点まで、ワンピース1枚で、またリフトに乗って戻らなきゃいけません。吹雪や零下の時は辛いです。おまけに、自分のタイムが良くなかったり、途棄してたら、心の底まで寒いです。
ゴールで迎えてくれる人がいて、すぐにウェアを着れる・・・これ、一番のサポートです。

三種の神器

揃うと有難いもの、不吉なもの、困ったもの、たくさんあるみたい。有名なのは、初心者バージョンで、「内倒・後傾・ローテーション」。競技部では「飲み・滑り・喋り」?

ジガキ

地元のガキ、つまり、地元の子供のこと。小学生でも、すごく速いんです。ガキと言うと言葉は良くないですが、蔑称ではなく、雪国育ちの子供に一目置いた気持ちで使います。

湿雪(しっせつ)

春など、気温が高くなり、緩んだ重い雪。滑り難いので、ワックスの選択に困ります。

城西大会

正式名称は城西地区親善スキー大会。豊島区・板橋区・練馬区・中野区・杉並区の城西5区(都の行政区分の一つ)の連盟によって開催される、大回転の大会です。

勝負板

レース本番に使う板。(反対語は下駄板)

シングル
シングルポール

旗門は、門と呼ぶくらいで、本来は1対で立てるものです。でも、練習の時は、時間や手間を省くために、オープンのターン内側のポ−ル(インポール)だけを立てることも多いです。その方が、手間も、ポールの本数も少なくて済むでしょ? その場合の旗門の張り方を、シングルと呼びます。
但し、ストレート等は、インとアウトの区別はできませんので、2本ずつ本来の旗門を張ることになるので、初めての人は、混乱することもありますね。

ジモティ

地元の人。

シャケる

コースアウトして、ネットに引っ掛かること。網にかかる鮭みたいだかららしいです。

ジャイアントスラローム

GSと略して、大回転のこと。リーゼンとも言います。

ジュリー

沢田研二じゃありません。本来は陪審員の意味だそうで、大会審判を務める役員のことです。

順手(じゅんて)

逆手(さかて)を参照。

スキーコンプ

競技スキーを中心に扱っていた月刊誌。残念ながら廃刊となった。

スクレーパー

板にワックスを溶かして塗ったあと、余分なワックスを剥がす道具。てのひらサイズの四角い樹脂の板です。

スタートワックス

呼び方は他にもあるようですが、大会で、速度ゼロのスタートから、いち早く初速を稼ぐために、仕上げた板の上に更に塗る、スタート専用ワックス。高純度のフッ素の粉や、固形や、練りのものがあります。スタート用ですから、数十メートルしか効果がないと言われるうえに、お値段は、ほんのちょっぴりで1万円もザラ。
しかし、スタート地点では、各選手が、これを板に塗ってスタートに備えているので、気迫負けしないように、自分も塗るっきゃないでしょ。スタート前に、『やることは全てやった』という自己暗示をかけるための高価なお守りでもあります。

スタンス

両足の板の間隔。競技では、速度が出ても安定した滑りをするために、スタンスを広く取ります。

ストラクチャー

板の滑走面にある、細か〜い模様のような溝。これが、板が滑るメカニズムの鍵らしいです。

ストレート
ストレートフラッシュ

傾斜に沿って直線的に3つ連続で張られたような旗門。リズム変化のために、コース内に配置されていることが多いです。

スノーセメント

ゆるんだ雪を固めるのに撒く魔法の粉。実は肥料の硫安。(硫安を参照)

スラ板

回転競技に使う板。スラローム用板の略。

スラローム

SLと略し、回転競技のこと。

スルー

スルーゲートの略。旗門は必ずしも、そこでターンするとは限りません。地形に合わせてコースを誘導するためや、リズム変化のために、ただ通過するだけの配置の旗門が立つことがあります。これをスルー(通過の意)と言います。

セカンドカット
カット

回転競技は、2本滑った合計タイムを競うのが普通ですが、参加者が多い大会では、円滑な運営や、良い条件で選手を競わせるために、2本目を滑る人数を制限しています。つまり、1本目が予選となり、1本目の順位が下位だと、2本目には参加ができなくなるのです。こういうシステムを2本目で足切りがあるという意味でセカンドカットと言います。
残れる人数は、選手会などで予め告知されていて、1本目の公式記録の掲示とともに、2本目の出走選手名簿が発表されます。これ、カットのラインに近い順位の人には、まるで合格発表みたいな気分。
ちなみに、都民大会では、残れる人数は、クラスの半分強というところでしょうか。

ゼッケンコール
(ビブナンバーコール)

スタート前に行われる選手点呼。スタート順が近づくと、ゼッケン番号を次々とスタート係が読み上げるので、大きい声で返事をします。ここで返事がない人は、棄権(DS)と見なされますので、遅刻にご用心。
最近の公式戦では、ビブナンバーコールが同義語。

セッター

コース・セッターのことで、その日のコースのポールの立て方を考案・指揮する責任者。コース設営の時に、先頭でドリルを持って、雪面に穴を開けている人が、おそらくその人。

セット

旗門の配置のこと。ポールを立てたコース全体を指すことも。「ポールをセットする」というような言い方もします。

雪面温度
雪温

文字通り、雪の表面の温度。気温が零下になれば、空気を含んだ雪の表面の実際の温度も零下になります。これが、ワックスが効く時の温度になるので、ワックス選択の時には、気温から雪面温度を予想して塗ります。

攻める

タイムを縮めるために、積極的な滑りをすること。反対語は「流す」。

選手会

大会開始前や大会前夜などに、運営本部が開催する、競技に関する説明会の通称。ここで参加者にゼッケンとプログラムを配布し、詳しいタイムスケジュールや注意事項が発表されます。開会式と併催されることが多いです。

選手登録

SAJやSAT(都連)の公認大会に出場し、ポイントを獲得するためには、予め、連盟への登録が必要です。これを選手登録と呼び、連盟から固有の登録番号を発給されます。この登録は、連盟への会員登録とは別の手続です。
都連公認大会でも、選手登録なしで参加できるものもありますが、その場合、ポイントは付きません。

前走(ぜんそう)

大会で、競技が開始する前に、本番さながらにコースを試走し、役員にコース状況を報告する人。通常は、地元の有力選手など、かなーり上手な人がやります。大きい大会では、有名選手やデモンストレーターのことも。
選手は、その滑りを見て、本番の参考にするはずなんですが、あまりに上手すぎて、口をあんぐりして見るだけで、ちっとも参考にならないことも・・。

双旗(そうき)

1対で立てられた旗門を指すようです。

ソール

SOLEと書きます。本来は靴底を指しますが、スキーでは板の滑走面(裏側)のこと。

▲ページトップへ 

大会時計
大会時刻

大会の運営上の標準時。大会は、細かいタイムスケジュールが決められているので、それを統括するために、競技本部で基準にする時計を指します。競技開始時間になると、「ただ今、大会時計で8:55です。競技開始5分前です。」というように放送が入ります。

タイムスケジュール
タイスケ

タイスケと略す人もいますが、大会運営の時間に沿った予定表。インスペクションや、前走スタート時刻、競技開始時間など、細かく計画が立てられ、選手会で発表されます。
気候条件や競技進行の遅延で、まれに予定時間が延びることはありますが、普通は、この計画通りに競技が実施されます。

チップ

チップ式リフト券。コインや時計等の金属と一緒にポケットに入れると反応し難いのでご用心。

チューンナップ

板のエッジを削ったり、ワックスを塗ったりして手入れすること。大会前のおまじないの儀式。

チューンナップテーブル

板の手入れをするためのテーブル。バイス台という呼び方もします。自分で持って来る人もいますが、大抵は、宿に置かれてい る物を交代で使います。大きな大会前夜は、順番待ちになるので、早めに板の手入れをするのが吉。

チンガード

回転競技でヘルメットに付ける、あご・顔面を守るための防具。バイクのフルフェイスヘルメットのように、ヘルメットと一体化したものや、棒状のものがあります。

ツボ足

登山用語で新雪を踏み固めながら歩くことで、足跡の穴を壷に見立てた言葉らしいです。これが転じて、ゲレンデで板を履かずにブーツのまま歩く事を指しますが、ゲレンデに穴を開けるのはマナー違反になりますので、歩く場所にはご注意ください。

DS(ディーエス)

リザルト用語で、did not start の略。棄権を意味します。大会にエントリーしていて、選手名簿にあるのに出場しなかった場合、リザルトには、こう記録されます。

DF(ディーエフ)

リザルト用語で、did not finish の略。途中棄権と同じ。スタートしたけど、何らかの理由でゴールできなかった時、リザルトには、こう記録されます。

DQ(ディーキュー)

リザルト用語で、disqualified の略。英語で失格になるという意味。スタートもゴールもしてるのに、途中で旗門を間違えたり、片反して失格になると、リザルトには、こう記録されます。

デモ選

デモンストレーター選考会。神様達が競う大会です。

デラパージュ
デラ

デラパージュとは、本来、フランス語で横滑りのことらしいです。コース内を横滑りで降りることで、コース整備や、下見(インスペクション)の時にします。
デラパージュでコース整備することを、「デラを掛ける」とか「デラ掛け」と呼びます。

途棄(とき)
途棄る(ときる)

途中棄権の略。棄権と言うと、自らの意思でするみたいですが、実際には、転んだり、コースアウトしたりして、続行不能の失格状態。そうなった時は、速やかにコース外に出て、旗門審判員の指示で、コース脇を邪魔にならないように降りて行きます。それは実に悲しい時間です。横にリフトがあって、みんなに見られてると、もう気分は最悪。。

都民大会

都民体育大会冬季大会スキー競技会が正式名称。回転競技の大会です。区市町村対抗を参照。

途中棄権

途棄を参照。

ドーピング

大会前に栄養ドリンクを飲むこと。若くないので、前夜の宴会の疲れも残り、体力もぎりぎりなんです。

ドリル

雪面に穴を開ける工具。充電式の電動です。木工用の電動ドリルと形状は同じですが、ポール穴を開ける刃は、大きく特殊なので、ドリルも専用ドリルが必要になります。

▲ページトップへ 

流す

攻めないで滑ること。
また、もう一つの意味は、ゲレンデで、外れた板やストックなどを、斜面の下のほうに滑り落としてしまうこと。アイスバーンや急斜面だと、時々こういうことが起きます。危険な物が流れたら、すぐ大声で下の人に知らせましょう。

ナスターレース
ナスター

National Standard Race の略。全国標準レースという意味で、ゲレンデごとに、基準タイムを設け、自分が全国でどのくらいのレベルなのか判る指数が計算されるシステムを導入したレース。
タイムそのものでは、ゲレンデが変われば比較できませんが、その指数は、全国どこのスキー場で滑っても比較できるようになっているらしいです。競技者のポイントに似ていますね。
常設のものと、大会形式のものがあり、常設のものは、コインを入れて、自動計測する機械(コインチャレンジャー)が各スキー場に設置されています。ポールを体験するのには、おすすめです。

日券(にっけん)

1日券

ニーブレス

ひざの靭帯を傷めた人が、ひざに着ける、保護・補強のための装具。

入場制限

大会のコース下見(インスペクション)は、コースに入るのに、入場開始時刻と、入場終了時刻が決められています。この終了を、入場制限と呼び、終了時刻近くになると、「ただ今、大会時計で8:40です。インスペクション入場制限5分前です。」などと放送が入ります。

ネックウォーマー

吹雪いた時、あると無いでは大違いの首用はらまき(?)。

ノルディック

スキーのマラソンとも言えるクロスカントリー、ジャンプ、そしてこれらの複合競技を指します。北欧で発達した種目であることから、この名前があるそうです。

▲ページトップへ 

バイス

スキー板を手入れ(チューンナップ)する時に、テーブルに板を固定するための金具。万力のようなものです。

バーチカル

垂直の意味で、旗門の配置の一種。下から見上げた時、水平に位置するオープンに対して、垂直に配置された旗門を指します。

パトロール

スキーパトロール。スキー場の安全を守るだけでなく、バーン貸し出しの窓口となっていることが多いので、お世話になります。会ったら、感謝の気持ちで、ちゃんとご挨拶しましょう。

パンチガード

回転競技で、手を守るために、ストックのグリップに付ける防具。メーカーによって呼び名は異なります。回転競技のプロテクターでは、チンガード、パンチガード、レガースが、防具の三種の神器で、パンチガードは最初に必要になります。

バンフライ

前を滑る人に、コースを譲って欲しいと意思表示をすること。
大会では、数十秒おきに、選手が出走しますが、たまたま、前の人に追いつきそうな場合に、「どいて〜!」とか、何らかの声を出します。これがバンフライ。声を掛けられた人は、その場でコースを譲らなければなりませんが、間に合わない時は、進路妨害で失格となります。
後ろの選手が進路妨害を受けたと感じたら、その場で競技をやめ、審判員に、再レースを要請することができます。この時、大事なのは、決してゴールしてしまわないこと。ゴールを切ると、再レースはできません。

ピステン

圧雪車。ピステン・プーリーと言うドイツ製の圧雪車の名前からきているらしいです。実際には、国産やアメリカ製などもありますが、圧雪車の別名として使うことが多いですね。ちなみに、お値段は、3000万〜5000万もするんですって。ドイツ製のピステンの輸入元は、ベンツでお馴染みのヤナセ。ピステンは雪上のベンツと言うべきか?

ビブ

最近、公式戦で、ゼッケン(ドイツ語)に代わって使われている言葉です。英語で、元の意味は胸当てとか、よだれ掛けらしいです。

ファイル

書類じゃないです。ヤスリのことです。板のエッジを削るのに使います。

フッ素

撥水性を高めるために、ワックスに含まれています。高価なものらしく、この含有率が高くなればなるほど、ワックスのお値段が上がります。

踏み上げ

斜面を自力で登ること。リフトのない位置にスタートがある時、スタートまで自力で登ることが、まれにあります。本番前に疲労します。

ブラシ

ブラシにも、いろいろありますが、競技で一番使うのは、板の細かい溝(ストラクチャー)の中の余分なワックスを掻き出すためのブラシ。チューンナップの仕上げの段階で使います。ナイロンや馬毛など、目的に合わせて種類があります。

ブラシ(2)

ポールの代用や補助に使う30cmほどの高さの雪上用マーカーで、ナイロンの筆のような形のもの。

ブラインド(ゲート)

アウトポールがインポールの斜め下に張ってあるゲート。上から見るとアウトポールがインポールの陰で見えにくいために、ブラインドと呼ばれているらしいです。

フリー

競技の練習や講習等の団体行動に対して、各自で自由に滑ることを指します。

振る
振ってある

旗門の左右の振り幅が広く、深回りを要求されるような配置の時、「振ってあるね・・」などというように使います。振り幅が大きいほど、正確なライン取りをしないと、次の旗門にうまく繋げません。

フルジッパー

スキーウェアの上着みたいに、上から下まで開くと、左右に離すことができるようなジッパー(ファスナー)を言います。競技でワンピースの上に履くオーバーパンツは、両脇が、このフルジッパーになっていて、ブーツを脱がなくても着脱できるようになっています。
将来、ワンピースデビューしたい人は、今度スキーウェアを買う時に、こういうパンツを選びましょう。

フルワン

ウェアを脱いで、ワンピースだけになった状態。学生選手は、練習時から、フルワンで滑っていますが、寒くないのでしょうか?熟年なんちゃってレーサーになると、フルワンは大会だけということも・・・。

プレート

板とビンディングの間に入れる謎の板。ビンディングの位置が高くなることで、角付けしやすくなったり、振動を防いだり、板のフレックスを最大限に引き出せる、とかいろいろな効果があるらしいです。最近の競技向けの板は、オリジナルのプレートを標準装備しているものも多いです。

プログラム

大会プログラムのこと。事前申し込みのある大会では、通常、実施要綱・役員・タイムスケジュール・選手名簿の載ったプログラムが用意されます。

ヘアピン

ストレートのように、2つ連続で配置された旗門の次が、ほぼ90度振ってあるような、急なターンを要求されるセット。リズム変化が難しいです。

ヘルメット

競技には不可欠な、頭を守る道具。最初は恥ずかしいですが、被ってみると暖かく、安心感があるので、意外と癖になります。

ポイント

一般的には、リストポイントを指すことが多いです。
早い話が、数が少ないほど速い選手であることを表す指数で、最も速い選手はポイント0になるよう計算されています。
毎年、登録選手がシーズン中に獲得したポイントはリストにされて、連盟から発表されています。
ポイントに換算するのは、タイムでは、大会毎に状況が違うので、成績の比較ができないからなんですね。
リストポイントとはSAJやSAT(都連)では、シーズン中の公認大会で、その選手があげたポイント(レースポイント)の上位2レースの平均で、この数値が、翌シーズンの公式戦の出走順や、国体予選等、参加制限を設けた大会への参加資格に影響します。
計算方法は、トップ選手が参加する大会と、そうでない大会とのレベル差(ペナルティポイント)も考慮されおり、恐ろしく複雑です。 ポイントを獲得するためには、SAJやSATへの選手登録が必要です。

ホットワックス

ワックスには、直接板に塗るタイプや、アイロンで溶かして使うタイプがありますが、競技では、ほとんどの場合、後者を使います。この、溶かすワックスや、それを塗ることを指します。

ボーダー

デカい1枚板に乗ってゲレンデに座り込んでる人・・・じゃなくて、板の左右サイドでエッジを保持してる部分。エッジを削っていくと、ここの樹脂が邪魔になってくるので、ボーダーカッターというえらく高い道具が必要になります。

ポール

ストックをそう呼ぶこともありますが、競技では、赤と青の競技用のポールを指します。また、「ポールをする」というように、競技練習や競技のことも指します。
ちなみに、我々競技部が使用しているポールには、太いものと細いものがあります。太いポールのねじ山は大きく、抜け難いので、現在では、太いポールを主に使用し、細いポールは、アウトポールやスタートとゴール等の部分に使い分けています。

掘れる

何人もがコースを滑るに従って、滑走ラインが削られ、えぐれて溝ができること。

▲ページトップへ 

マスターズ

一定年齢より上の選手だけで競う大会。人生・スキー共にベテランという、大人のための大会とでも申しましょうか・・。ちなみに、南関東ブロックマスターズ大会は、出場資格が35歳以上で、5歳刻みのクラス分けがあります。

ミーティング

宿の夕食後、集まってビデオ講習や、反省会をすることを指しますが、宴会と同義語という説も・・。

メーターもの

今となっては懐かしい、200cmを越える板。昔は、長い板ほどスピードに強いとされ、それを所有し、扱えるのもステータスでした。今では、長い板は「槍板(やりいた)」などと呼ばれてしまうことも・・。

メット

ヘルメット。

もじもじ君

ワンピース姿を指します。昔のバラエティー番組で人文字を作るコーナーがあり、ワンピースに似た衣装を着けていたことから。

や・ら・わ

▲ページトップへ 

ラップ

ベストラップタイムの略ではないかと思われますが、その大会で最も速かった人のタイムを意味します。大会では、クラスの表彰とは別に、「ラップ賞」という、その大会で最速の人に贈る賞が用意されていることもあります。

硫安(りゅうあん)

正式名称 硫酸アンモニウム。肥料の一種ですが、雪面に撒くと、水との化学反応で、緩んだ雪を凍らせることができるので、スノーセメントとも呼ばれます。
競技では、何人もの人が同じラインを滑るので、コースを、この硫安で固めることが多いのですが、板に硫安が付いたままだと、エッジが錆びますのでご用心。春先はリフト乗り場にも撒かれていますので、滑った後は、板を水洗いするのがよろしいようです。

リカバリー

修復の意味で、滑っている時にバランスを崩したり、ラインがずれたりする失敗を修正して、次に繋げること。競技はリカバリーの連続です。

リザルト

競技成績のことです。

リーゼン

大回転のこと。

レガース

回転競技をする時、ポールから、すねを守るプロテクター。

レンチ

ポールの根元にはめ、ポールを回してクルクルと雪面の穴にねじ込む道具です。ちなみに、エムズという我々が使っているメーカーでは、「ポールセットハンドル」が正式名称。
ポールセットの手順は、 ドリルで雪面に穴を開ける→ポールを仮に差し込んで立てる→レンチで、ポールの根元部分が見えなくなるまでねじ込む です。
鉄製のレンチは意外と重く、アイスバーンでうっかり流したら、下まで落ちてしまうのはもちろんのこと、凶器ともなります。アイスバーンでレンチ担当になったら、手元に注意して下さい。

ワクシング

ワックスをかけること。大会前夜に、翌日の天候を予想してワックスを選択し、ワクシングするところから、勝負は始まっています。

ワックス

板に塗る撥水剤。固形や、練りがあり、形状や塗り方もいろいろ。下地用のベースワックスから、高フッ素のレーシングワックスまで、お値段もいろいろ。しかも、同じ銘柄でも、雪温に合わせて、更に分類があり、いつの間にか、種類が増えてしまいます。
それでも、ついつい新しい高価なワックスにそそられるのは、人間の弱さでしょうか。

ワンピース
ワンピ

普通のスキーウェアではモコモコして、空気抵抗が多すぎるので、競技では、空気抵抗を減らすため、体にフィットした薄いウェアを着ます。これがワンピース。同じ構造で、上下に分かれたもの(ツーピース)もあります。
ずっと着ていると窮屈なので、本番以外は、上半身だけ脱皮して、上着の下からワンピの袖がブラブラしてる人が多いですね。
ワンピは、寒さや恥ずかしさと引き換えに、タイム向上を手に入れるための宗教服。一旦、入信してしまえば、気分はワールドカップ!そこには、基礎の世界では味わえない、新しい喜びが待っています。
我々は、あなたの入信をお待ちしております。

  表紙に戻る